Quantcast
Channel: Liner Note » 2009 » 2月
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3

電子的な、見えないお金やものに対する不安感

0
0

あんまりほったらかしもどうかと思ったんで、さっきふと思った話でも。株とか投資信託の話じゃないですよ。

お金のイメージ

1年くらい前に、価格.com経由でインターネット接続を申し込んだ時のキャッシュバックがあるというので、もらいに行こうかと思ったら、普通為替じゃなくてイーバンク銀行メルマネというサービスでもらってくださいということがあったんですね。

メルマネってのは名前とメールアドレスさえあれば、お金のやり取りが出来るというサービス。電子的に為替のやり取りするみたいなものかな。なるほど、払い手からすればネット接続している人に渡す方法としては楽だし、こういうキャッシュバックをいちいち普通為替でやってると手数料かかるもんね、と思って早速手続きをした…のですが、つまづきました。

NTT回線の名義人が父親名義で、受け取るときもそれでする必要があったみたいなのですけど、間違って自分の名前で受け取っちゃったんですね。当然、受け取り(1,5000円くらいだったと思う)は成立せず、払い手に組み戻しになってしまいました(一応、払い手のプロバイダに問い合わせてみるも組戻しになってしまったお金は受け取れないとのお返事)

まぁ、間違えたのは自分のせいですし、人のせいにするのはあまりいい結果を生まないので可能な限り自重すべきだと思うんですが、とはいえ一回のエラーで取引が不成立になってしまうのはどうなのかなとも思います。携帯電話番号の暗証番号確認もうっかりミスを数回は許容するために、3回くらいまではOKという考えがあるのではと思いますし(これは推測)。

とはいえ、この措置はおそらくセキュリティ的な意図(=不正な受け取り)があってのことでしょうから致し方ないのかもしれません。また、もしエラー発生後に別の本人確認情報を要請しようにもその情報がメルアドと名前以外ないので仕様上不可能なのでしょう。メルマネはイーバンク銀行口座を持っている者同士でカジュアルな用途にしか使えないなと思ったのですが、まぁその程度なら普通に手で渡せばいいと思うので、たぶん以後は使わないだろうなと。

で、本題。前々から電子的な見えないお金に対する漠然とした不安感はあったんですが、こ一件以来その感じが強まって、EdyやSuicaなどの電子マネーをチャージするにもいつ無くしてもいいように1,000円ずつチャージするようになったんですね。

でも、そうするとチャージしないとお金が足りないという局面が結構増えてきて、便利だけど(チャージが)不便、でもまぁ便利だから不便でも使おうかなんてパラドックスに陥ったりします(そういうことを気にしないで済む後払いのPiTaPaはすごい便利で助かるんですが)。

電子マネーだけではなくて、もともと紙であったものを電子的に置き換えたもの(例えば電子チケットなど)にも同様の印象があります。チケットレスで便利!と言われても、本当に大丈夫かなと一歩引いて見てしまいますし、それ以前に電子手続きって意外と複雑で面倒だったりするのですよね。例えば新幹線のエクスプレス予約はeきっぷやらEX-ICやらが混在していて何がなにやらな上、大都市近郊区間制度などの紙の乗車券にはあった制度が無くなってしまっていますし(そういえば、政府が進めているとか言う電子納税はどうなのだろう)

確かに電子化はコストダウンにはつながるでしょうし、消費者がその恩恵を受けることもあるのでしょうけど、従来のプロセスにあった確実な安心感、使い勝手の良さを犠牲にしてまで喧伝される「お得」「便利」「簡単」にはそれは違うだろうと思いますね。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 3

Latest Images

Trending Articles





Latest Images